フッ化物洗口のすすめ

   
   

虫歯予防に効果の大きいフッ化物

  フッ素は、身体を構成する微量元素の一つであり、歯や骨に含まれているほか、海水・草・木・野菜など自然界にも広く分布しています。
  ムシ歯予防に使用されるフッ素化合物(以下、フッ化物とします。)は、ほたる石(岩石)や水晶石から精製されて、作られています。
  フッ化物は、@歯質を強くする、Aムシ歯の原因菌の活性を抑制する、B歯や歯垢(プラーク)にとり込まれ初期ムシ歯の再石灰化を助ける、などの作用でムシ歯の予防をします。
  フッ化物の利用方法には、フッ素塗布(歯科医院等で歯科医師・歯科衛生士が歯に直接フッ素を塗る方法)、フッ素入り歯みがき剤の使用、そして、フッ化物洗口法(フッ素洗口液で、口をブクブクうがいする方法)などがあります。
  日本では、フッ化物の過剰摂取によるリスク(歯のフッ素症、骨フッ素症)が懸念されて、諸外国に比べて50年余りもその使用に積極的ではありませんでした。しかし、WHO(世界保健機構)の勧告(1969年)、日本歯科医師会の見解(1999年)を経て、2004年1月、厚生労働省の「フッ化物洗ロガイドライン」が作成され、国内での普及が期待されています。

家庭で手軽に出来る『フッ化物洗口法』

  決められた用法・用量を守れば、フツ化物応用は非常にムシ歯予防に効果的で安全であるといえます。 『フッ化物洗口法』は、家庭で出来るフッ素の利用法です。まず、一日一回、洗口を行う『毎日法』がおすすめです。
  毎日法は、フッ素濃度薬250ppmの洗口液を7〜10ml、お口に含み、30秒間ブクブクうがい(ガラガラうがいではありません)を行ってから、全て吐き出します。洗口は歯ブラシの後に行い、その後30分位は飲食をさけて下さい。就寝前に行うのが、最も効果的です。
  洗口を始める時期は、ブクブクうがいが出来る年齢(4歳位)からで、永久歯が完全に生えそろう14歳位までの時期に行うのが、良いといわれています。
  永久歯の萌出前からフツ化物洗ロを続けることで、萌出する永久歯の強さが増すのです。
  小学校6年間に継続して洗口した場合の永久歯のムシ歯予防効果は、約50%前後であり、また、中学校で洗口をやめてしまったとしても、その効果は持続します。
  フツ化物の効果は、歯の生えはじめの頃が一番有効ですが、もちろん大人にも良く、特に高齢者の方々や、歯ブラシでの口腔内管理がしつらい方々に、非常に効果的です。
  毎日、歯みがきをする事はムシ歯予防に必要不可欠ですが、歯ブラシで取りきれないお口の中の汚れにも洗口法は有効なのです。
  フッ化物の利用方法で最も理想的なのは、5歳位からフッ素入り歯磨剤を使用すると共に、フッ化物洗口を行いながら、半年に一度位のペースで歯科医院でフッ素歯面塗布を行うことと思われます。そして、その時にムシ歯が出来ていないかどうか、よくチェックしてもらいましょう。
  自然界からのプレゼントともいえるフッ化物を上手に利用して、毎日の健康に役立てましょう。
                                 (細谷真央 真央歯科クリニック)
参考:【フッ素でつよい歯・じようぶな歯】(神奈川県歯科医師会) 【4歳からはじめよう、フッ素洗ロでムシ歯予防】(神奈川県歯科医師会・神奈川県薬剤師会)