虫歯・歯周病

   
   

 二十一世紀における国民の健康づくりのために、平成12年に厚生省(当時)にょって「健康日本21」が提唱されました。この中で生活習慣病およぴ、その原因となる生活習慣等の課題について詳しく説明されています。具体的には、9つの分野(@栄養と食生活A身体活動と運動B体重・こころの健康づくりCたばこEアルコールE歯の健康F糖尿病G循環器病Hがん)ごとについて、2010年度を目途としてまた、遠として、基本方針・現状と目標・対策などが掲載されています。
  「歯の健康」の項では、次のように述べられています。「歯の喪失防止は、食物の咀嚼のほか、食事や会話を楽しむ等による生活の質の確保の基礎となるものである。また、う蝕及び歯周病は、歯の喪失につながるため、その予防が重要である。目標は、歯の喪失原因となる、う蝕及び歯周病の予防、歯の喪失防止について設定する」

 ここでは、紙面の都合により、対策(予防法)の概略について述べたいと思います。
  具体的な注意点としては、
1プラツシングと定期的な歯石除去
2食生活
3たばこ、糖尿病など

が、あります。

1 プラッツシングと定期的な歯石除去
  むし歯及び歯周病は、ともに口腔内の細菌によって形成される歯垢(デンタルプラーク)に起因しており、的確な口腔清掃が重要です。ただし、実際には自己管理のみで歯垢・歯石を完全に除去することは困難であり、セルフケアに加えて、専門家である歯科医師・歯科衛生士による定期的な歯石除去や歯面清掃を併せて受けることが重要です。

2 食生活
  甘いもの(砂糖)を、とりすぎない。砂糖を控えることは、肥満や高脂血症・糖尿病などの生活習慣病予防の基本でもあります。特に、あめを長時間なめたり、糖分を含む飲料水をだらだらと飲んだりすることは、砂糖が歯に接触している時間が長くなるため、歯への障害も大きくなります。また、歯に付着しやすいやわらかい食品を控え、歯ごたえのある食品を食べることも大切です。良く噛むことは唾液の分泌を活発にして、消化を助けるとともに、満腹感を増す役割も果たしているといわれています。つまり、ダイエットにも役立つわけです。

3 たばこ、糖尿病など
  たばこのニコチン、タールは、口腔粘膜に障害を与えたり、唾液の分泌を弱めたり、血 行を悪くしたりします。喫煙者は非喫煙者に比べて、歯周病にかかる危険性が5倍という報告もあります。
  糖尿病も歯周病を悪化させることが分かっています。糖尿病になると、細菌を殺す白血球の働きが弱くなり、歯周病が悪化すると考えられています。
  むし歯・歯周病は、現代社会の典型的な生活習慣病と言えるでしょう。正しい知識と、適切な生活習慣によって予防できる病気なのです。
【参考】
以下の各ホームページ
厚生労働省
「健康日本21」
健康ネット
          (鎌倉市歯科医師会会員 木典歯科 木村典由)