洗口液について

   
   

 むし歯と歯周病の予防に不可欠なのは、毎日のブラッシング(歯みがき)です。理想は1日に三回毎食後ですが、学校や職場では忙しくて、実行するのが難しいこともあると思います。
  1日に1回位は、(夕食後が望ましいです。)きちんと歯に合った歯ブラシの当て方をして、また大人の方は歯間ブラシやデンタルフロスも加えて、上事にケアをして頂きたいと思います。


 歯みがきできない時は洗口液を
 
歯みがきをする時間がない時に、手軽に使用できる物の一つに、洗口液があります。
  洗口液とは、口腔をすすいで口臭予防や口中の浄化、口中を爽快にする製品です。洗口剤、マウスウォッシュ、デンタルウォッシュともよばれます。
  似ているものに、液体歯磨き、うがい薬等がありますが、液体歯磨きは、ブラッシングの時に使用する製品でデンタルリンスとも呼ばれます。洗口液が□に含んで「ブクブク」使用するのに対して、うがい薬は、上を向いて咽頭部(ノド)を「ガラガラ」と洗浄して、□、ノドの殺菌・消毒・消炎等を目的とします。(医薬品)

 医薬部以外のものには種々の予防効果が
  洗口液には、化粧品と医薬部外品があります。洗口液の基本的な成分は、水、溶剤(エタノール。最近では刺激性を除くためにエタノールが含まれていないものもあります。)湿潤剤、香味剤、保存剤、着色剤等ですが、化粧品の洗口液は、これらの成分の機能の総合された結果として、口中の爽快感を保ったり、口臭予防をしたり等の働きをもちます。
  医薬部外品の洗口液は、基本的な成分の他に、薬用成分を含むことによって、化粧品にはない種々の予防効果を発揮します。
  各社の製品によって、含有の薬用成分には違いがありますが、その作用について、いくつかあげてみます。
  口腔内の歯周病の病原菌に対しての殺菌効果が期待できるものとしては、塩化セテルピリー一ジウム(CPC)、グルコン酸クロルヘキシジン等の成分があります。塩化セチルピリニジウムは、製品によっては含嗽薬(うがい薬)にも含まれており、優れた殺菌効果があり、歯周炎の予防、進行の予防をします。
  グルコン酸クロルヘキシジンは、殺菌剤としてよく知られており、広範囲の薗に有効です。また、浣□することにより菌の表面に吸着して、歯垢の形成の原因となるペリクルの付着を阻害することにより、歯垢の増殖を抑制します。
  この殺菌作用により、むし歯と歯周病の予防効果が期待できます。
  また、グリチルリチン酸モノアンモニウムには、抗炎症作用があり、歯肉の炎症を抑えて、痛みやはれを鎮静します。
  乳酸アルミニウムには、収れん効果があり、歯肉を引き締めることにより、知覚過敏の防止にも役立ちます。
  他に少し珍しい成分としては、緑茶抽出成分(フラボノイド、カテキン、ポリプ工ノール類)が含まれている製品があり、口臭防止抗酸化作用をします。

 過信は禁物。あくまでも歯みがきの補助として
  以上のような薬用成分を含むことにより、洗口液の使用によって、様々な効果が期待できると思います。しかし、洗口液はあくまでも、歯みがきの補助的なものであり、その効果を過信してはいけないと思います。
  時間のあるときには、歯みがきの前後に洗口液を使用する等の工夫をしてみてはいかがでしょうか。
                                   (鎌倉市歯科医師会 細谷真央 真央歯科クリニック)